人は何かをやるとき、人と接するときに思惑(おもわく)を持ち、企み(たくらみ)ます。
こうなればいい、ああなればいいと。
時には人を巧みに扇動しながら、自分の都合の良い方向に持っていこうとします。
これは他人に自分のエゴを押し付けるようなもので、詐欺のようなものです。
交渉も似たようなことです。
お互いのエゴ同士をすり合わせていき、妥協点を見つけつつ、自分のいいように落とし込んでいきます。
人は日々、何かしらを企みながら生きています。企むということはそこには必ずエゴが存在します。
企みには成功と失敗の2つが必ずあります。
そのどちらに転んでも、エゴはいいのです。
企みが成功すれば、また他の企みをくわだてる、失敗すればどうしてうまく行かなかったのかを悩み、悔やむ。
エゴの目的はできる限り長くあなたをこの世に引き止めておくこと
です。
ではどうすればいいか・・・
ぜひ明日の朝起きたら、こう宣言してください。
「今日は何も企てない。あるがままに流されよう」
と
もしこうやって宣言したとしても、あなたは「自分はなんて無責任なんだろう、怠惰なんだろう」という思いを抱くことでしょう。
しかし、こう思うということは、すでにエゴに囚われていることを意味します。
その思いすら、思い切って無視してみてください。
そして、何が起こっても、自分で判断しないようにしてください。
その日、仕事をしているなら、淡々と仕事をこなしてください。
さらに、一日の中で、できる限り一人静になる時間を持ってみてください。
これこそが本来の生活なのですから。