兵戈無用(ひょうがむよう)

という言葉をご存知でしょうか?

 

浄土三部経の一つである、『大無量寿経』の一節に出てくる言葉です。

 

「兵」というのは軍隊のことで、

「戈」というのは、ほこ(武器)のことです。

 

「兵戈無用」は軍隊も武器も要らないという意味になります。

 

ロシアとウクライナの戦争は決着がつかず、続いています。

 

戦争とは、人命を失っても、国としての利が欲しいから起こります。

 

国といっても人がいて国が成り立ちますので、結局は人の心、つまり人の自我(エゴ)が戦争を引き起こしているといえます。

 

一人ひとりのエゴ、または権力者のエゴが大きくなると戦争という手段を選択します。

 

これは今に始まったわけではなく、太古の昔から行われています。

 

ブッダは、そのようなことは無意味である。

とビシッと言われています。

 

メディアでニュースで戦争のことが毎日伝えられています。

それを観ると何かしらの感情が湧きます。

しかし、意識を引っ張られることなく、まずは自分のエゴを観察してみましょう。

 

そして、無心になる時間をあえて作りましょう。

 

私達がやるべきことは、戦争のことに気を取られ、心を乱されるのではなく、「無」になることですから。