あなたは自然(じねん)という言葉は知ってますでしょうか。
普段よく使っている、自然(しぜん)という言葉は、明治時代に英語のnature(ネイチャー)を翻訳した言葉で、比較的新しい用語です。
自然(しぜん)と聞くと、海や山や森などを思い浮かべることでしょう。
しかし、本来使われてきた言葉としては仏教での「自然(じねん)」になります。
自然とは、自ら然らしめる、おのずとそうなるという意味です。
人は常に、何かをしようとします。
(特に不安にかられて)
何か行為をするというのは、根底にはエゴがあります。
こうなりたい、ああなりたいという思いから
自分をコントロールしたり、他人をコントロールしたり。
つまりそれは不自然なことです。
何もしないことはリスクなのでは?
とあなたは思うかもしれません。
それこそ見事にエゴの術中にはまっているのです。
何もしないと、エゴはあなたにこういうでしょう。
「何もしないとお前の人生はメチャクチャになるぞ!」
あなたはこの言葉を信じきっています。
しかし、真理はこうです
「何かしなくてもあなたの人生はメチャクチャになんてなりません。安心してください」
なぜかこのことを人はなかなか信じることができません。
私も完全に信じるのに長い時間かかっています。
ですが、思い切ってこの言葉を信じ、無となり、心の平安を取り戻して下さい。
さあ、今から「すーっ、はーっ」と呼吸をして何も考えないように。
それが自然(じねん)に通じます。