何度も、今自分が存在していると思っているこの世界は、間違いなく、あなたのエゴが創り出したものです。

その中でただ、一喜一憂を繰り返しているだけです。

 

あなたの五感がセンサーとなり、何かを感じて、それを心が処理をします。

大抵はエゴに乗っ取られているので、感じたことが自分に対してプラスなのか、マイナスなのかを判断して、感情が沸き起こり、行動に移します。

 

基本的に人は常に損得勘定をして行動をしています。

損をしているとわかっていてもそれに従わなければならない場合、ストレスとなり、さらに悪化すると精神疾患になっていきます。

 

寝不足が続いて朝眠いとします。本当はもっと寝ていたいけど起きて、満員電車に乗って仕事に行かなければならない。

これはストレスになりますね。

 

まあ、エゴからすれば寝ていようが、起きようが、どちらを選択しても問題ありません。

あなたがこの世の事象をリアルであると捉えて自ら選択し続ければ、それだけこの世界にあなたをとどめておけることができます。

エゴの狙いはそこだけです。

 

ではどうすればいいのか。

 

それは簡単です。

選択を迫られた時、または感情が沸き起こりそうになった時、すばやく無になり、自分で選択をしないということです。

 

自分で選択しない。

自分よりももっと大きな存在に選択を委ねるということです。

それを心で称(とな)えることです。

 

浄土真宗で言えば、それは「南無阿弥陀佛」です。

 

南無阿弥陀佛についてはまた詳しくどこかで解説しますが、南無阿弥陀佛とは、阿弥陀仏という大きな大きな存在に自分のすべてをおまかせするという意味です。

 

キリスト教ならば、神に私のすべて(運命)をおまかせするということです。

 

そうすれば真の選択を導いてくれます。

もし選択した後に自分に災いが降りかかろうとも、それを受け入れることです。

 

自分で選択するよりもベストな選択なのですから。

 

この世はエゴが創り出した世界です。言わば虚像です。それに縛られず、常日頃忘れないように心がけてください。